睡眠時無呼吸と不整脈
無呼吸は不整脈を引き起こす
不整脈という病名がありますが種類はいくつもあります。突然死を招くもの、脳血栓症を引き起こすもの、命には別条はないが生活の質を落とすものなど様々です。実は睡眠時無呼吸は不整脈の原因となることが知られています。
無呼吸が低酸素状態を引き起こし結果的に不整脈の原因となる
睡眠時無呼吸は寝ている間に酸素が欠乏した状態となり脳の覚醒を引き起こします。この状態のときは、自律神経の中の交感神経が刺激を受けます。そもそも交感神経の活動は人が活動する日中に活発となります。逆に安静時、特に寝ているときは交感神経の活性は抑えられるのです。無呼吸があると ⇒ 低酸素 ⇒ 交感神経の活性化 を招いてしまい不整脈が発生する素地となるのです。よって不整脈の患者さんを診察した際には「睡眠時無呼吸があるのでは?」我々専門医は疑いの目で診察を行います。
睡眠時無呼吸はどうやって診断するの?
「簡易PSG検査」という検査を当院で行っています。検査機器を一晩お貸しし、手の指や鼻の下にセンサーをつけていびきや無呼吸を調べます。費用は3割負担の方で4,000-5,000円程度となります。なお、重度の無呼吸が判明した場合は専門病院に紹介のうえ一泊入院検査を行っていただくことがあります。
以上、睡眠時無呼吸による低酸素が不整脈とどう関係しているかを簡単にまとめてみました。
以下のサイトもご覧ください。
動悸外来
https://www.funakoshi-naika.net/medical/cardiovascular/outpatient02/
睡眠時無呼吸外来
https://www.funakoshi-naika.net/medical/sleep-apnea/